Vol. 6・7
         
Vol. 6
アンチュモニー (鋳造業)
田中義男さん
手作りのトロフィー・宝石箱・記念品制作
鋳造業の師匠は、父でした。昭和39年独立しました。
製品の主成分は、スズと鉛です。それを溶かして、型にいれます。少子化のため武者人形は、出なくなりましたが、現在は、トロフィー、オルゴール、の宝石箱や、各種の記念品を主体に製造しています。海外の型通りの大量生産品に押されている面はありますが、心をこめて手作りしているのが、好評です。
1つ一つが手作りなので、コストが高くなることもありますが、製品の出来は定評があり、リピート注文も多く、けっして海外製のものには、負けてないです。
台東区西浅草3-6-9
TEL 03 (3844) 3758
Vol. 7
婦人靴のデザイン
外国製に負けないデザインを
依田勉さん
アトリエ・スギ
婦人靴の未来に挑戦!
05年9月の台東商工交流会で依田さんは、高級婦人靴(店頭価格5万円〜)を紹介しました。
これまでも多くの雑誌でも紹介されてきましたが、桂由美のブライダルシューズや多くの有名人の靴を小売店を通して依頼されて作ってきました。
イギリス、フランス・イタリアなどのデザイナーのファッションショーのモデルの靴の依頼も多く受けてきています。
靴のデザインといえば、イタリア、フランス…というのが「業界の常識」でした。浅草の地場産業である製靴の1つの結実と言えます。
高校卒業後、デザインを中心に研究してきた依田さんは、「(デザインを含めて)靴作りをしているときが一番疲れないんですよ。逆に休みなどで他のことをしていたりすると年のせいかすごく疲れるんですね」と語ります。
自分の仕事はもとよりですが、新しく靴作り(モノ作り)に参加してくる若い人たちの輪が、依田さんの周りには常にあります。自分の体験からのアドバイスを惜しまないだけでなく、若い新鮮な視角を持った人々との意見交換も地場産業の活性化に役立つはずだと考えているようです。
東京都台東区清川1-25-13
TEL 03 (5824) 0333