Vol. 4
         
Vol.4
創業260年の揮毫(提灯業)
水野繁夫さん
(大嶋屋)
台東区優秀技能賞受賞(1955年)
揮毫(揮毫)とは、筆をふるうの意味で、提灯に字を書く仕事です。
 水野さんは、見習いからたたき上げ、30歳で享保年間以来の大嶋屋(創業260年)の八代目を継ぎました

商用・記念品としての贈答用(誕生日・結婚式など)などはもちろん浅草という土地柄お祭りには欠かせない提灯を美しい江戸文字で心を込めて作り上げていきます。
写真の後ろにあるのが「高張り提灯」で、お祭りの時には、町内会の頭の人が御輿の先頭で持って歩くものです。手前の提灯が、「弓張り提灯」で、横に取っ手がついています。お祭りの時には御輿に取り付けて飾ったり、青年部の人が練り歩くときに使います。また、その方の家紋や名字を入れての贈答用や記念品としてもよく利用されます。ほかにも、家の軒下に飾る「軒提灯」や「懐中提灯」などなどいろいろな提灯がありま
また、その方の家紋や名字を入れての贈答用や記念品としてもよく利用されます。ほかにも、家の軒下に飾る「軒提灯」や「懐中提灯」などなどいろいろな提灯があります。

「江戸文字はね、こうやって(輪郭を丁寧に描きながら)から、筆で塗りつぶしていくんだよ」と見事な技をみせてくれる水野さんです。
このサイトなどで紹介されて外国の方や地方の方がよく訪れ、買い求めていかれます。 
同業者は、台東区内に4軒、都内に約40軒ありますが、後継者問題が悩みになっているようです。

 台東区のものづくり紹介事業
で紹介される水野繁夫さん

大嶋屋 東京都台東区東浅草1-14-7
TEL 03 (39872)6568