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終戦のときが小学校6年生でした。昭和22年に満州から母と姉と3人で(「満蒙開拓団」として同地へ渡り、父は彼の地でなくなりました)帰国しました。 叔父の営んでいた、帽子木型の「福岡商店」に弟子として入り、それからずっとこの仕事をやってます。 最近は帽子をかぶらる人が少なくなっているのですが、手作りのいいものはやはり理解していただけるはずと思っています。 |
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帽子木型とは? | ||||||||||||
絨毯のような平生地では、頭の形にあった(立体の)形は出せません。野球帽などは、六等分した平生地を縫いあわせてつくってますね。デザイナーが、作った見本と寸分狂いのない、木型をまず機械でおおまかに削ったもの(左の写真)を。ノミとかんな、やすりで作り上げる(ほぼでき上がった帽子木型=左の写真)のです。 仕上げにはそうとう細かい神経をを使いますし、手作業といってもそれなりに力仕事の面もあり一定の熟練した職人でないとデザイナーさんの要求どうりの木型には仕上がりません。 |
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この帽子木型に、『帽体』とよばれる生地を巻きつけ、形を整え裁断したものが、『帽体もの』とよばれる、おしゃれで型くずれがしにくい『高級帽子』になるわけです。 最近は「自由に自分のデザインできる帽子が作りたい」という服装デザインを学んでいる若い女の人で、「帽子木型」の作り方を教えてほしい」という方もときどき見えますよ。 |
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福岡商店 藤本 洋介 |
東京都台東区入谷2-37-8 富田きよ方
TEL 03 (5603) 6484 |
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