浅草地域の中小業者の営業と暮らしを守るネットワーク


08年4月
 
last update 09.11.26
 
  
 
4月25日〈金)・
 5月9日〈金)

 
 
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上記の相談・学習会は
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 「オリジナルクリッピング コダテ」として独立
   -クリーピングのさらなる普及のためにがんばります-
この春(2月)、小館聡さん(31歳)は、弟の博さん(28歳)とともに、日本におけるクリーピング技術の創始者であるサト企画の業務を引き継ぐ形で、「オリジナルクリッピング コダテ」という会社を立ち上げ、独立しました。 「頼られる技術をもった一人前の職人として自立する」という10年来の『目標』(ASB NETニュース06年10月1号)が実現したわけです。

独立はまだ先かな? という思いも…
いまは、業界の「仕事の谷間」みたいな時期で、ブーツのサンプルの仕事があるだけで厳しい時期ですし、サト企画に発注していた会社の仕事がすべて引き継げるかという心配もありましたし、漠然と独立はもう少し先かな?という思いもあったようです。

小館聡さんは「でも、10年間サト企画で『修業』してきて、『日本人の足に合う』履きやすい靴づくりにかかせないクリーピング技術には、自信があります。『失敗しない人間は、何もしない人間だけだ』と思うんです。「靴ものづくり懇談会」で情報交換や協力しあえる若い仲間も大勢できました。

クリーピング加工する小館聡さん
 
自分たちの家系は、内気で人見知りしやすい家系なんだけど、クリーピング加工を広げることは消費者のニーズに応えることにもなると思うので苦手な『営業活動』もしていきたいです。と語ります。

3月31日付けの「商工新聞」の一面で靴もの作り懇談会や「靴の共同作業所」が取り上げられる、4月7日の「東京商工新聞」に「素晴らしい活動…履きやすい靴をさがすのに苦労している」という読者投稿もありました。

若い力が浅草の靴産業に新たな息吹を吹き込もうとしている時期だからこそ、小館兄弟のチャレンジは、モノづくりから地域活性化へ取り組む浅草民商だけでなく、広く注目と期待を集めています。

サト企画の佐藤正男さん(浅草民商常任理事)は、仕事の第一線からは退きましたが、現在は「靴の共同作業所」(浅草商工会館)で後進の援助・アドバイスに取り組むかたわら、ご自身のライフワークとして『靴・モノづくり技術』の研究に取り組んでいます
 

浅草民商春の運動
  中小業者の営業と生活実態調査 結果速報 No2