この春(2月)、小館聡さん(31歳)は、弟の博さん(28歳)とともに、日本におけるクリーピング技術の創始者であるサト企画の業務を引き継ぐ形で、「オリジナルクリッピング コダテ」という会社を立ち上げ、独立しました。
「頼られる技術をもった一人前の職人として自立する」という10年来の『目標』(ASB NETニュース06年10月1号)が実現したわけです。
独立はまだ先かな? という思いも…
いまは、業界の「仕事の谷間」みたいな時期で、ブーツのサンプルの仕事があるだけで厳しい時期ですし、サト企画に発注していた会社の仕事がすべて引き継げるかという心配もありましたし、漠然と独立はもう少し先かな?という思いもあったようです。
小館聡さんは「でも、10年間サト企画で『修業』してきて、『日本人の足に合う』履きやすい靴づくりにかかせないクリーピング技術には、自信があります。『失敗しない人間は、何もしない人間だけだ』と思うんです。「靴ものづくり懇談会」で情報交換や協力しあえる若い仲間も大勢できました。
|