2012年 04月 01号     last update 12.04.20
   


  06年に開設された、商工会館3・4Fの「靴ものづくり共同作業所」には、現在5組の方が入居し、それぞれ自らのコンセプトに基ずく靴作りに励んでいます。

 マスコミに注目されたり、近隣の富士小学校の児童が社会科見学に訪れるなど、地場産業の次代を担う一端の存在に成長してきています。

★義肢装具士で、高い技術を持ち、会社でも義足の方用の特別な靴を製作しているが、特に頼まれた方からの注文を受け、この作業場でも、製作している人、

★ネットを活用し、何度も展示会(個展)を開き、自らのコンセプトの靴の固定客を多く獲得している人、

★靴の修理の仕事をしながら、みずから手作り靴製作の準備をしている人、

 その一人の荒井貴文さん(28歳)は、入居して2年になります。スーパーでアルバイトをしながら、注文靴をデザインから完成まで一人で作っています。

 現在のところ、友人、や知人の注文が中心ですが、ファッション性が高く、ユーザーから喜ばれています。技術がしっかりしていて工房の仲間からも信頼されています。

 「少しずつ注文は増えているんですが、もっと広がればいいですね」と話す荒井さんは、「この工房に来る前は、自宅で作業をしていましたが、作業時にでる音を気にしなくてもいいし、助かっています」とも語ります。

 「もう、歳だから」といいながら、交通費の節約と健康のために、「自宅(川崎)まで、自転車で通う」こともあるそうです。

 ※現在、共同作業所は、入居者を募集中です。

 
 家族で助け合って伝統の味を守り抜きたい
    岩上 勇さん  大勝軒 (中華料理店)

   「初めて経験する景気の悪さだね。とくに震災以降は…。周囲の中小の会社も次々になくなってる」と語るのは、父親の代から昭和21年の創業66年目の浅草橋の中華料理店、大勝軒の岩上勇さんです。

 「大勝軒の屋号は、人形町の大勝軒がもとで、そこで修行し、枝分かれしたんだよ」。

  「地下にある蔵で、スープも麺もすべて自家製でやってるよ、毎朝5時に起きて「だしとり」からやってるんだ。だから、常連さんだけでなく、この独特の味が病みつきになることが多いんだよ。

 テレビ東京の取材で、落語家の米助さんが来たときも、『おいしいね』ということで取材が二日間にわたったんだ」。

 さすがにこの景気の悪さには、思案顔でした。 「でもね、うちは、子どもも含めて家族で協力し合ってるから、みんなで知恵を出し合って、新しい企画も考えるけれども、伝統の味をベースに、こつこつと頑張っていくさ」と語る岩上さんです。

 4・12国民大集会 
 
 
地元選出議員に要請行動
 
富士小学校の児童が社会科見学に訪れる
12年2月13日
 

 

大勝軒と岩上さん