労働者のお腹と心を満たして30年 追分食堂 塚田さん
塚田喜久代さんは日本堤のいろは会通り商店街で食堂(追分食堂)を開いて三十年になります。『不景気が続いて暇なんですよ』と話している間にも、「今日も来たよ」「やっぱり来ちゃたよ」と常連さんたちが訪れてきます。
一見(いちげん)さんを多くは期待できない、この街では見かけよりも味が大切です。関西出身の塚田さんですが、関西風にこだわらず、素材を活かしながらしっかりお客さんの舌をとらえる味付けを心がけていると語ります。
塚田さんは、「ウチは,いいお客さんに恵まれていると思いますよ」といいます。商売の基本は、「お客さんに親しみをもって接することです」初めてのお客も常連さんも親身になって接していけば長く来てくれるものです」と‥ 戦後の日本を縁の下から支え続けてきたこの街も高齢化の進行と長期化する不況にあえいでいます。 それでも塚田さんは、水曜日を除いて朝8時〜夜11時までこの街の労働者のお腹を満たし、憩いの場を提供しています。 |