2011年 12月 01号     last update 12.01.01
   
 


L120101.JPG - 9,577BYTES

12月15日・20日の両日、台東区立富士小学校の3年生(3クラス)の児童が、浅草商工会館の3・4Fの「靴・ものづくり工房」を社会科見学に訪れました。

地場産業である靴・履物産業が不況と高齢化の影響にあえぐ中、『新しい形で靴・ものづくり』にいどむ、若い世代の希望に満ちた姿勢と仕事ぶりを見学することは、地域にとって大きな意義があります。

 児童たちは、お兄さん・お姉さんの説明に聴き入り、質問し、交流していきました。

 
労働者のお腹と心を満たして30年
           追分食堂 塚田さん

 塚田喜久代さんは日本堤のいろは会通り商店街で食堂(追分食堂)を開いて三十年になります。『不景気が続いて暇なんですよ』と話している間にも、「今日も来たよ」「やっぱり来ちゃたよ」と常連さんたちが訪れてきます。

 一見(いちげん)さんを多くは期待できない、この街では見かけよりも味が大切です。関西出身の塚田さんですが、関西風にこだわらず、素材を活かしながらしっかりお客さんの舌をとらえる味付けを心がけていると語ります。

 塚田さんは、「ウチは,いいお客さんに恵まれていると思いますよ」といいます。商売の基本は、「お客さんに親しみをもって接することです」初めてのお客も常連さんも親身になって接していけば長く来てくれるものです」と‥
 
 戦後の日本を縁の下から支え続けてきたこの街も高齢化の進行と長期化する不況にあえいでいます。
それでも塚田さんは、水曜日を除いて朝8時〜夜11時までこの街の労働者のお腹を満たし、憩いの場を提供しています。

 
 
あけましておめでとうございます

 2012年は、不況と高齢化に苦しむ中小業者にとっては、TPP参加と消費税増税といういっそう「貧富の差の拡大」、弱者いじめの政治と対決せざるをえない年になります。
 
 私たちは、これまで以上に地域の業者の現状を正確に伝えるとともに役立つ情報の発信に努めていきますので宜しくお願い致します。

2012年 元旦
  浅草中小商工ネット

 

 

 

120103JPG.JPG - 8,068BYTES

追分食堂の塚田さん