2011年 01月 01号     last update 11.01.01
   
画像:浅草民商、「起業塾」立上げへ


台東区の中小自営業者は、長引く不況の中で、高齢化が進み、倒産・廃業も少なくありません。「後継者がいない」『シャッター商店街』化も進行し、街の活気も年々失われつつあります。

 一方、産業構造の変化と人口構成の変化、そして、ブロードバンドの普及により嗜好の多様化が広がり、『ロングテール』といわれた分野の商品・サービスでの営業が可能になるなど、ひとり起業や少数精鋭でも、やり方によっては充分生き残り、成長も可能な時代が到来しています。脱サラしたり、自分のアイデア、工夫をもとに「夢をもって起業を考えている人も少なくありません。

 そこで同協議会では、「知恵と工夫で、地道で着実な、あなたに適した起業・創業を成功させましょう。」という趣旨で、そういう新たに起業する方と私たちが、互いに商売への熱意を学びあい、ともに手を携えて営業と暮らしを守る運動をこれまで以上に広範囲に展開していくことが大切になってきています。台東区で営業している私たちが、長年の経験も活かして、実際に起業、経営していくうえでの実務を含めてアドバイスならびに支援していくための『起業塾』を立上げることを決定しました。

 あけましておめでとうございます

  民主党政権と自民党による「悪政競争」が続き、政治経済は低迷したままで、「大不況」が依然続いています。その上、民主党政権と自民党が「大企業減税のための消費税増税」を強行しようとしています。高齢化も進み、このままでは「先のみえない年」になりそうにみえます。

しかし、昨年来、私たちは増税反対の運動を推進し、共感をよんできました。赤字でも身銭を切らされる消費税や払いきれない国保料(税)のむごい徴収問題の解決に取り組むなど、「困った時こそ頼りになる民商」として会内外で小さくない成果をあげてきました

 また、大不況に立ち向かう知恵と力を出し合う「仕事交流」「仕事起こし」の運動も始まっています。台東民商と浅草民商との共同体で、「仕事起こし協議会(仮称)」という会が発足しました。新しく起業する方と長年この地域で営業している業者が手を取りあい、街を活性化していくための年にしていきたいと思います。今年は、地方選挙の年、地域から状況を変える運動を起こすチャンスの年でもあります。

 浅草民商としても、地域ぐるみで営業と暮らしを守る運動の文字通り正念場の年になります。「景気がよくないので…」と縮こまっていれば、潰されてしまいます。これまで以上に会内外の業者と胸を開いて対話し、経験を交流しともに足を踏みだしましょう。他団体や行政にも働きかけ、具体的な成果をあげ、その経験を広げ、学び、励ましあって歩みを進めましょう。みんなの知恵と力を集めてこそ道を切り拓くことができると思います。2011年を「不景気に負けず展望をひらく転機の年」にしていこうではありませんか。

 そして、そんな業者の知恵と力を集め、行動する浅草民商自体もより多くの会員、商工新聞読者を迎え、より豊かで大きなネットワークにしていく年にしたいと思います。厳しい状況だからこそともに頑張りましょう。

 
 
12.21 仕事起こし協議会
12月21日 「仕事起こし協議会」
浅草民商4・5・6支部忘年会
画像:七福神めぐり