2010年 10月 02号     last update 10.10.21
   
 
 
浅草民商会員の小池秀雄さん(靴・ハンドバッグ製造・販売)は、9月20日付けの商工新聞(金融円滑化法の適用で金利引き下げが実現)を読み、取引銀行と粘り強く交渉し、住宅ローンの金利を2.475%から1.075%への引き下げを実現しました。

1988年自宅隣の土地を銀行のすすめもあり、30年の住宅ローンを組んで購入しました。9月27日、銀行支店に電話で銀行支店に金利引き下げを求めました。その後、支店の統括責任者からは、「住宅ローンは円滑化法の適用になりません」と電話が。改めて金融円滑化法による「住宅ローンの金利引き下げはどこでもやっている。なぜこの銀行だけができないのか。ホームページには『最大1.4%下げる』と書いてある」のに。

翌日、支店からは、「法人決算書を見せて下さい」と電話でいわれたが、「ローン引き下げの条件ではないはず。あなた方は、地元の中小業者を支援したことがあるのか」と粘り強く交渉しました。

10月6日に、銀行の担当者から電話で「申し入れ通りに金利を引き下げます」と連絡が有り、10月から適用されることになりました。

浅草民商のHPを見た業者から、相談がありました。税務調査での臨宅日を一方的に告げ、2人の調査官が、訪れ、調査権限の及ばない年度(進行年度)の資料まで、『押収』していきました。

これは、租税法律主義に違反し、基本的人権を侵害する違法調査です。浅草民商は、相談を受けた当日に、浅草税務署の総務課長に抗議し、相談者とともに、当該資料を返却させました。

相談に来られたKさんは、「(税務署のやり方は)一方的でおかしいと思っても、私一人では、なにもいえなかった。民商のパンフを読んで勉強して、違法・不当な調査を許さず、自主計算・自主申告を貫けるよう頑張ります」と語っています。
商工会館3Fの「靴の共同作業場」の佐々木さんが立ち上げた、靴の新ブランド「JOLI」の『2011 春夏受注会』が10月9・10日札幌のmembre international、15日〜17日旭川のCLAMART開催されました。靴づくりの実演(一部)も行いました。

テーマは 「every moment is unique」
あなたには、出掛けたくなるような靴があるだろうか。
履くことで気分が高揚する靴があるだろうか。
ここに僅かだけど、僕が好きな靴がある。
お客様とJOLIの靴との出会いを素晴らしい一瞬とするための。
物の価値は作り手とお客様の感性が一致することで初めて生まれるモノであると、私は考えます。…

「2日間とも雨天という悪条件でしたが、たくさんのお客様にきていただけました。中には前回にお求めいただいた靴を履いてきた方もいて、「この靴、軽くて本当に歩きやすいです。」とか「知り合いに褒められるんですよ!」といった嬉しい言葉も頂いたり、本当に作り手冥利に尽きる体験もできました。」「また、今日から『僕が好きな靴とそれを好んで履いてくれる人との再会を夢見ながら靴づくりに励んでいきたいと思います」と語る佐々木さんです。
◆金融円滑化法とは
09年12月制定。中小企業や個人を救済するため、申請を受けた金融機関は、できる限り返済条件の見直しに応じるよう努めなければならないというもの。
相談は、浅草民商
JOLIの札幌での受注会より