2010年 10月 01号     last update 10.10.8
   
 
 
「ほとんど寝る間もなく10年以上も働いた。そして今の財をなす礎を築いた」「他にできない技術を持てば、どんな不況下でも仕事はドンドンやってくる」「クモが網を張って(ただ)獲物を待っているだけの商売じゃダメだ」など先輩会員から経験に裏打ちされた話が出されました。

新入会員も将来の夢や希望、そして新しいアイデアを具体的に語りました。互いにこれからも民商のネットワークで学びあい、協力できることを増やしていこうなどと熱心な懇談の場となりました。
東部7区(荒川、台東、隅田、足立、葛飾、江戸川、江東)の行政区に民商や労組など東部共同行動実行委の182名が、国民生活の最低保障の確立を求めるキャラバン(宣伝隊)行動に取り組み、行政側と交渉しました。

 「ワーキングプア」が大きな社会問題となっています。東部共同実行委員会では、1987年発足以来、中小業者や労働者の実態調査に基づき、国民生活の最低保障の実現を求め、この間も関係機関や自治体に要請行動を行なってきました。この日も最低賃金の確立、中小業者の経営対策など切実な要求実現のため、申し入れと交渉を行いました。

浅草民商からは、佐藤、黒岩、関、石川、兼平氏らと事務局長が参加しました。申入れに対しては「真摯に受け止め対応(上に伝えこと)したい」との回答があり、今後も運動を強めていくことが確認されました。

(有)「キョードー彫刻」の兼平文男さんは、台東区で機械彫刻業を営んで50年、技術に裏付けられた丁寧な仕事は定評があります。
しかし、長引く不況で、企業ロゴ・シリアルナンバーの依頼の仕事量は減ってきています。そんなときだからこそ、積極経営をと精細な彫刻仕上がりと速さ、そして単価も安くできる、最新のレーザー彫刻機を昨年導入しました。仕事量は一定しませんが、この導入を聞いたお客さんは少しずつ増えています。また、より精細な彫刻を目指して、図面のやりとりをファックスからメールでのやりとりに切り替えたことも好評をよびました。

『慣れない、パソコンや、画像ソフトへの対応で頭がたびたびパニックになりましたが、「より精細なものを、より速く」というお客さんのニーズに応えられるようになってきました。他業種で勤務している息子も来年から『おれが後を継ぐよ』といってくれました。
まだまだ、先が見えない状況が続くのでは?と思いますが、思い切って積極的な経営に切り替えて良かったと思ってます。
若い新入会員を囲んで商売を語り合う 9月22日
台東区との交渉
レーザー彫刻機での作業